先輩の愛で溶けちゃう -夏休み短編-
「時々は言ってくれる?」
私がちょっと甘え気味にそう言うと
「調子乗んな、ば~か」
と頭を叩かれた。
ま。
こういうところも好きなんですけどね。
「言って欲しい!!そんなの寂しいですって」
しつこく駄々をこねる私をジロリとにらむ速水先輩。
「うるせーよ」
なんて言って。
時計を見た後に、私の腕を引っ張る。
「じゃ、いくか。あ、俺も好きだよ」
溶けてしまいます。
やばいですよ、先輩。
なんなんですか?
このドSな優しさは……