先輩の愛で溶けちゃう -夏休み短編-
「佐藤、ごめん!こいつに部活の引き継ぎで、用事頼んでるんだよ。夏祭りは他の誰かと行ってくれる?」
背後からいきなり現れたのは速水先輩だった。
びっくりしたのは、佐藤君。
「あ、はい!わかりました。すいません」
とそそくさと退散した。
佐藤君がどうして私を誘ったのかはよくわからないけど、今はそんなことよりも・・・・・・
「おい、何迷ってたんだよ。ばか!」
頭に自転車の鍵をコツンと当てる。
「迷ってなんかないです!」
「い~や。すぐに断ってなかっただろ?すぐ断れ」
彼女っぽくて嬉しすぎます。