先輩の愛で溶けちゃう -夏休み短編-
どうしても思い出して欲しくて、吹奏楽部に入部しちゃったってわけ。
それでも、全然思い出してもらえず。
人気者の“速水先輩”は、“太一兄ちゃん”とは別人になっておりまして・・・・・・
「あのぉ、私のこと覚えてませんか?」
「はぁ?何?」
170センチの長身からジロリとにらまれて・・・・・・
ズキュン!!
私の初恋がまたまた動き出してしまったのであります。
「みいちゃんって子、知りません?」
「誰だよっ!それ」
な~んて冷たくされても、私の恋は止まらない。
「太一兄ちゃんっ!!」
誰もいない音楽室でいきなりそう呼びかけてみたんだよね。
「うっわー!!」