先輩の愛で溶けちゃう -夏休み短編-
「思い出してくれたの??みいだよ、みい!!」
私もすっかり幼稚園児に戻っちゃったみたいでありまして。
恥ずかしげもなく、速水先輩の腕を掴んでしまった。
「こら!なんだよ、バカ!」
そうそう、こういうところ。
そこがまた好きなんです。
「覚えてますか?私のこと」
「・・・・・・・・・・・・」
何も言わない速水先輩。
「太一兄ちゃんっ!!」
また呼んじゃった。
調子に乗りすぎな私・・・・・・
「あ~もう、うるさい。お前は昔から俺になつきすぎなんだよ!」
「やっぱり思い出してくれたんですね!!」
超照れくさそうな先輩の顔が、めちゃめちゃかっこよくて。
私はまたまた惚れ直してしまったのでありまして。