神様修行はじめます!
「すっかり元気になったようだな」

「えーもーおかげさまでっ!」

「少し休憩しよう」

「そーね! ちょっと頭冷やしたいし!」

「しま子も苦しんでいる事だしな」

「えぇ! しま子も・・・」


・・・・・。



あ――――――っ!!

しま子っっ!!!



扉に首を挟まれたまま、ジタバタともがき苦しんでいるしま子。

あたしは大慌てで駆け寄った。

「しま子! 大丈夫!?」


扉を開けて救出する。

しま子、ぜえぜえ息をしながら目を回しちゃってるよぉ。


「ご、ごめんね。すっかり忘れてた」

「ぜえ、ぜえ・・・!!」


しま子は荒い息を吐きながら、あたしの体をあちこちポンポン触りだした。

どうやらケガをしてないか確認してるらしい。


「大丈夫だよ。治してもらったから」

「・・・あ~~」

ウルウルと目を潤ませながら、良かった良かったと言うようにうなづく。
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