神様修行はじめます!
「あんたに『ふん』扱いされる理由はないんだけど!」

「滅亡寸前の一族めが」

「はあぁぁっ!?」

「没落した一族の生き残り風情が、威勢の良いことだな」


むっかあぁぁぁ――――っ!!!


なんなのこいつ――――っ!!?


明らかに、明らかぁぁーに、『侮蔑』ってのが含まれてるセリフよね!?


今までムカツク奴ナンバーワン!は門川 永久だったけど!

たったいま圏外から、コイツがナンバーワンに一気に君臨した!!


こいつに比べりゃ門川君なんか可愛いもんだわっ!

嫌味の言い方にまだ品があるもの!

あんたとのお育ちの違いが現れるってなもんだわよ!!


「ちょっとあんたね・・・!」

「聞き捨てならぬのぉ。狐面(きつねめん)」


突然、横っちょから聞きなれた声がした。


「絹糸っ!!」

「小娘、こんな所で油を売っておったか」

絹糸が渡り廊下にちょこんと両前足を乗せ、ひょいっと顔を見せていた。
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