神様修行はじめます!
「なんじゃ? 狐面」

「貴様、奥方様と永継様を愚弄するか?」

「何を言うておるのか分からぬのぉ?」

「・・・下等な四つ足よ・・・」


どんどん声が重々しく、低くなっていく。

手がぶるぶると怒りで震えている。


・・・ヤバくない? 

熱帯低気圧接近中ってカンジ?



「我は事実を言うたまでのこと」

「奥方様のご温情にも限りがある」

にやにやと笑い続ける絹糸。

もはや臨界点突破状態の狐面。


あぁ、もう、熱帯低気圧から台風に変貌しちゃってるっ。


「なんのことやらのぉ?」

「ケモノ、『無礼討ち』を知っているか?」

「ほぉう?」

「無礼千万なケモノなど、殺してもかまわんという事だ!!」

「『返り討ち』の意味を身をもって知るがよいわっ」



わ! ゴングが再び鳴っちゃったよ!!

こいつらって天敵同士なの!? 猫と狐って相性悪かったっけ!?

・・・悪そうっ! すっごく!
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