神様修行はじめます!
「おばちゃ・・・・・」
狐面の絶句する声。


「ぶふっ・・・!」
って絹糸が噴き出す声。


「・・・・・」
信じられない、って様子の、門川君のあたしを見る表情。


「???」
わけの分からないしま子。



なに? なによ??

みんな、そんな未確認生物でも発見したような顔しちゃって。

なんか変??


普通、言うよね? 『おばちゃん』って。

あたし、子どもの頃から友達のお母さんは、みんな『おばちゃん』だよ?


「まぁいいや。あの、おばちゃん!!」

「・・・・・・・・・・・」


どこかにぴしっとヒビが入ったようなお母さんが、黙ってあたしを見た。


「あたし、やっぱり門川君のとこがいいですっ」

「・・・・・」



この争いってさ、あたしがどっちに行くか?ってのが原因だよね?

なら言わなきゃ。

言いにくいな~、なんて言ってらんないよ。
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