神様修行はじめます!
だってさ・・・良い事なんて全然ないじゃん。

王様ってったってさ、全然自分の好きなようにできないし。

周りの空気ばっかり読んで、気ぃばっかり使って。


まるで使用人じゃんっ。

立派な席に座ってるぶん、余計にたちが悪いよっ。


いち抜けた。当主になんかならない!って、言っちゃえばいいんだよ。



「永久も当主の座など望んではおらぬよ」

「そうなの? じゃ、さっさと・・・」

「だが周囲が許さぬ」

「また周囲っ!?」


なんなの!?

門川君本人の意思って、どう思われてるの!?


「永久の意思など一切考慮されぬわ」

「なんでよっ!?」

「門川本家の次男。その立場が全てなのじゃ」

「いっそ次男なんか、やめちゃえ――っ!」


そうだよっ!!

みんな自分の事ばっかりで!

門川君の事、まったく考えてくれてないじゃん!
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