神様修行はじめます!
「一族で一、二を争う能力者を、おいそれと抜けさせられるか?」

「それはそうかもだけど・・・っ」

「強い者がいなくなれば、その分、他の者達が死ぬ確率が上がる」

「あ・・・・・」

「永久がそれでも一族を抜けるわけがあるまい」


見捨てる事など、できぬ男じゃ。

絹糸は静かにそう言った。



「永久の名声は、うなぎ上り。華子はますます神経を尖らせる。というわけじゃ」

「最悪じゃん・・・」


門川君本人は、まったくその気はないのに。

ただ一生懸命に門川の人達を守ろうとしてるだけ。


自分の事なんて、ちっとも考えてくれてもいない門川の人達を。


なのにどんどん立場が悪くなる。

門川君だけが辛く、苦しい立場になる。


ひどいよ。最悪だ。


「華子は永久を孤立させたがっておる」

「ひとりぼっちにさせたいんだね」

「うむ。お前に声を掛けたのもそのためじゃ」

「あたしを門川君から引き離そうと?」

「そうじゃ。天内の力は強大じゃからの」
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