神様修行はじめます!
そして・・・

天内とか、門川とか、そーゆーのとは全然関係なくして


彼のそばにいたい。

そばに・・・いたいの。


心からそう思った。



すんっと軽く鼻を啜って、あたしは意識して明るい声を出す。

「絹糸ってさぁ、結構イイヤツだよねっ」

「はぁ?」

「だって門川君の味方になってくれてるじゃん」


絹糸の背中を撫でながら、あたしはニッと笑った。

ふんっと息を吐きながら絹糸はそっぽを向く。


「我は、我の気の向くまま。単なる気まぐれよ」

「またまたぁ~~っ」

「話疲れてノドが渇いたわい」


あたしの手からするりと離れて、庭に降り立つ。


「しま子よ、水を飲ませてくれぬか?」

「あ、待って。あたしやってみるっ」


あたしはヒョイッと庭に立ち、岩壁の前に立った。

目を閉じてフーッと息を吐き、呼吸を整える。


見て。よく、よぉく・・・

視て。

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