神様修行はじめます!
「さて、これで用は済んだな? ではさっさと修行を再開するぞ」


・・・・・。


へ?



「ずいぶん時間を無駄にしてしまった」

「・・・」


「迷子になった君の責任だぞ。深く反省したまえ」

「・・・・・」


「おまけに余計な騒ぎにまで巻き込まれてしまったし」

「・・・・・・・」


「今後、二度と僕に迷惑をかけないように誓って欲しいものだよ」

「もーしわけございませんでしたねぇぇ!!」



スタスタと道場の真ん中へ歩いていく彼の背中に、思いっきり怒鳴りつける。


なんなんだ、コイツはもーっ!!!


この根性の捻くれ具合と冷たさって、もう、半端ない!


こりゃ絶対、育成環境の問題じゃないわっ。

生まれつきよ!

遺伝子の問題よ! 体質よ!!


「あんた体質改善した方いいよ! 絶対!」

「僕はアレルギーなど持っていない」
< 229 / 495 >

この作品をシェア

pagetop