神様修行はじめます!
「お前は嘘を教え込まれ、疑う事すら許されず、それを信じ込まされるのだ」


哀れなものよ。

そう言ってまた、肩を揺らして笑い続ける。



「あんたって、サイテー・・・」

「私とてお前らの事など好かん」

「その点だけは気が合うねっ」

「本来、お前に真実を教えてやる義理もないのだがな」

「じゃ、さよならっ」

「怖いのか?」


その場から立ち去ろうとしたあたしに、狐面がそう投げかけた。


「・・・なによ?」

「もしかしたら、本当に利用されているのかも」

「・・・・・」

「それを知るのが怖いのだろう?」

「・・・・・」

「だからお前は、目を閉じ、耳を塞いでいるのだ」


・・・・・。


「違う」


あたしはハッキリそう言った。


あたしは利用されてなんかいない。

おばあ様達は、あたしを騙してなんかいない。

絶対に絶対に、違う。
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