神様修行はじめます!
「なら、私について来い」

狐面が挑戦的にそう言った。


「自信があるのなら、来い。そして私が示す真実を見ろ」


堂々とした、自信たっぷりな声。


「ふたつの答えを見た上で、改めて自分が信ずるモノを決めるがよい」



・・・・・。



「わかった」


行く。

行ってやる。

そこまで言うなら行ってやる。


あんたの言う真実ってヤツを、この目でしっかりと見てやる。



そして笑ってやる。

『バカじゃない? こんなのにあたしが騙されると思うの?』って。



どうせ「こんな小娘、いくらでも言いくるめられる」って考えてんでしょ?

おあいにくさまーっ。


残念ながらあたし、人の言うこと素直に聞くような可愛いタイプじゃないの。


あんた達の思い通りになんかならないから。

逆に、とっちめてやるんだ。

なんでも自分達の思い通りになると思ったら、大間違いだって気付かせてやる。


門川君に代わって、あたしが一矢報いてやる。


そん時のこいつらの顔を見るのが楽しみだ。
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