神様修行はじめます!
あたしと狐面は怒鳴り合いを止め、水面を見る。


『天内の一族は、もうあなたひとりだけなの?』

『ああ、俺ひとりさ』

『寂しい?』

『まあな。でも、今日からオレもあんたの仲間だ』

『天内さん・・・』

『ナオって呼んでくれよ』



うわあぁ・・・じー様・・・・・。

若いっ!!!


髪の毛も真っ黒で顔もツヤツヤ!

でも確かにじー様だ! 面影がある!


永世おばあ様も若くてとっても綺麗!

お下げ髪がキュートで似合ってる!


ふたりとも、今のあたしと同じくらいの年齢かな。



きっとじー様が門川に初めて来た日なんだ。これって。

まだ若いふたりが、おしゃべりしながら庭を歩いてる。



「ようやく見るべきものが映ったようだ」

やれやれ、といった声の狐面が畳に座りなおす。


「そのまま、だ。そのまま進めろ」
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