神様修行はじめます!
「・・・だ」

「え?」

「・・・やだ」

「・・・・・?」

「絶対に、いやだっ!!」


自分でも驚くくらい、大きな声が瞬発的に出た。


「おばあ様には会いたくないっ!!」


隠し切れない感情が飛び出る。

門川君が、あっけにとられた顔をしている。

このままじゃ不審に思われる。感情を押さえなきゃ。

でも・・・。


止まらない。



「あたし、おばあ様には会えない!」

「なんだ? 急にどうした?」

「もう二度とおばあ様には会えないの!」

「何を言ってるんだ、君は?」


門川君は立ち上がったまま、訳が分からないと言いたげな表情であたしを見下ろす。

あたしは、必死に両目に力を込めて彼を見上げた。



あの時の映像が、目に焼きついている。

きっとおばあ様の顔を見るたび、あたしの頭の中で再生されるだろう。


・・・どんな顔をして会えと言うの?

会って、あたしに何をしろと?


お互いの顔を見つめて、笑って世間話でもしろと?
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