神様修行はじめます!
声を限りに、泣いて、泣いて、泣いて。

ボタボタと音が聞こえるほど、涙がヒザに落ち続けた。


痛い、痛い、痛い。

目も、鼻も、ノドも

頬も、頭も、胸も、なにもかも。


痛くて痛くてたまらない!!



急に姿を消したあたしを、門川君はどう思うだろう。

きっと軽蔑するに違いない。



ごめんなさい、門川君。

ずっと一緒にいるつもりだったのに。

きっと守るはずだったのに。


この天内の血を使って、守り続けると心に固く誓ったのに。

この血のせいで、あたしは・・・。



あたしはここに来るべきじゃなかったんだ。

来ちゃいけなかった。

おばあ様。

門川君。

絹糸。

しま子。


出会ってしまって、ごめんなさい。


もう二度と・・・


会わないから・・・。
< 307 / 495 >

この作品をシェア

pagetop