神様修行はじめます!
体全体に叩き付けるような猛吹雪。

痛い! 雪が顔にぶつかって痛い!

雪って痛いもんなのっ!?


うわ―――! 最悪だっ!!


遭難する! 凍死する! 間違いなく!

吹雪のせいで前が見えない――!


急いであたしは前に進んだ。

あたり一面真っ白で、前なのか後ろなのかもよく分からないけど。


どこか、どこか・・・

雨宿り、じゃない、雪宿りできる所・・・。


ハァハァと真っ白い息を吐きながら、ガタガタと震える足で歩き続ける。

寒い、寒いっ。

寒・・・・・


あ・・・れ・・・?

なんか、見えて来た・・・?


あたしは雪を透かして見るように目を細める。


前方に、大きな黒いドーム?

小山? なんだろ、あれ。


あ・・・


恐る恐る近づくうちにハッキリとその正体が見えた。



・・・洞窟だっ!!

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