神様修行はじめます!
雪宿りできる――っ!!


洞窟目指して一目散に進む。

足の関節が冷えて、うまく進めない。

自分で自分の足を励ましながら、やっとの思いで洞窟にたどり着いた。


間近で見るその洞窟は、かなり大きかった。

パックリと大きな黒い口を開けている。

その入り口に、しめ縄がかけられていた。


うわぁ・・・ぶっとい、しめ縄!

厚さ1m以上はある!


ここって、なんなんだろう?

しめ縄があるって事は、何か神聖な場所なのかな?

じゃあ入っちゃマズイのかな・・・。

でも、もう寒くて限界。



気がつくと入り口の周囲に座り女達が座っていた。

たくさんの人数で入り口を守るように座っている。


「ねぇ、ここ入ってもいいの!?」

「・・・・・」

「ねえってば!」

「・・・・・」


吹雪の音に負けないように大声で叫んだ。

でも座り女は答えない。誰ひとり。
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