神様修行はじめます!
胸の中で、ザワザワと嫌な予感が波立ち広がる。

もしもハメられたんなら・・・

ハメた張本人がいるって事。

こんな事をあたしにしそうな相手は・・・。


奥方と狐面。

知ってる限りでは、それ以外考え付かない。


でも、なんでっ??

確かにあたしの存在は、あのふたりにとってジャマなのかもしれないけど。


あたしはあの屋敷から出たんだよ!?

だったらもういいじゃん!

なにもこんな洞窟に閉じ込める事ないのに!

お願い、出してよ~~っ!!


手当たり次第に両手を前に突き出す。

全て跳ね返されてしまった。

それでも諦めきれずに、手の届く限りの場所を触れてみる。


あぁ・・・やっぱりダメ。

どうしよう・・・。
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