神様修行はじめます!
「ねぇ! 座り女! いるんでしょう!?」

助けを求めて何度も大声で叫んだ。

閉じ込められちゃったの! なんとかして!


・・・・・・・・・。


応答、なし。

予測はしてたけど・・・。

外に知らせる事も不可能だ。


ガクリと座り込んでしまった。

外を見ても誰も通らない。

時間ばかりが虚しく過ぎていく。



気持ちがアセるばかりで、どうにもできない。

冷や汗が出てきた。

不安で心臓がバクバクする。


どうしよう。どうしよう。

いつになったら出られるの?

明日? あさって? 一週間後?

ひょっとして・・・


一生、このままここに?


そんなのイヤだっ!

なんとかして、ここから出なきゃ!



あたしは後ろを振り返った。

目の前に、暗い空間が奥まで続いている。
< 327 / 495 >

この作品をシェア

pagetop