神様修行はじめます!
「乙女心は複雑じゃのぉ」

しゃがみ込んだまま悶絶してるあたしを、絹糸がからかう。


「乙女心? なんの関係があるんだ?」

門川君が首を傾げた。


まったく本気で理解して無いその様子に、あたしはつい、ガックリ。


・・・だから!

ガックリする理由もないでしょーがぁっ!

しっかりしろ、あたしっ!!



「永久、お前は情緒が足りんのぉ」

「だから、何の話だ?」

「年頃なんじゃから女心も勉強せんとのぉ」

「女心?」

「でないと小娘が、かわいそうじゃよ」

「なんでそこであたしが出てくるのっ!?」


そこであたしが出てくる理由もないでしょ!?

絹糸! 余計に混乱するから黙ってて!
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