神様修行はじめます!
「いい年して礼儀知らずねっ!」

「子豚に対する礼儀など知らぬ」

「子豚って言うな! この本土ギツネ!」


徹底的に失礼な狐めっ!

育てた親の顔が見てみたいもんだわっ!

やっぱり狐なのかしらっ!


あたしの方をチラリと向いて、狐面は門川君に話しかける。


「『これ』があなたの成す事ですか?」

「あぁ、そうだ」

門川君も治療を続けながら平然と会話を交わす。


「なるほど。よく分かりました」

「一応、聞く。引く気は無いか?」

「私にも成す事がありますので」

「・・・よく分かった」

「ならば・・・」



ゴオオオオォォ・・・


唸りを上げて膨れ上がる狐面の衣服。

まさか、また!? 英霊達はみんな死んだんじゃないの!?


「永久殿、今度こそ死んでいただこう!」

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