神様修行はじめます!
あたしも彼に向かって笑いかけようとして・・・

ふと、表情を固めた。


彼の顔から微笑が消えていた。

そして射るような視線であたしの背中越しを見ている。

あたしは自分の後ろをバッと振り返った。



いつの間にか、戦いは止んでいた。

空間は音も無く静まり返っている。

そこに見えるのは・・・

あちこちに散らばる黒いケシズミと・・・



「絹糸っ!!?」



猫の姿に戻った絹糸が倒れていた。

その絹糸を見下ろすように狐面が立っている。


そんなっ!! 絹糸っっ!!

ま、まさか・・・死・・・!?

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