神様修行はじめます!
「永久殿、大切な者が死んでいくのを、指をくわえて見ているがいい」


永、久・・・?


ほんの少しだけ意識が戻った。

狐面の高笑いが聞こえる。


門川、君・・・・。

あたしが死んだら、彼も・・・。



門川君はあたしを見ていた。

何も動かず、何も言わず。

ただ冷静にあたしを見つめていた。


あの時と同じ。

しま子が召喚された時と。


冷たいような、何かを見定めているような。

どこか、怒ったような目・・・。
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