神様修行はじめます!
「うぐうぅぅっ!!」

うめき声を上げて狐面があたしから離れた。

やった・・・!


あたしはその場にドサリと倒れこんでしまった。

狐面もフラフラとよろめく。


「没落一族めが。まあ、いい。これだけ喰らえば・・・」


憎々しげな声に、かすかに笑いが混じる。


「永久殿を殺すのも、造作ない」


・・・・・っ!?


「自分の力で永久殿が殺されるのを、見ているがいい」

「待っ・・・・・っ!」


そんな事、誰がさせるもんかっ!

あたしは急いで立ち上がろうとした。

でも、できなかった。
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