神様修行はじめます!
洞窟内の揺れはますます大きくなる。

天上から落ちてくる岩の量も、ますます増えてきた。


「門川君! 壁が・・・!」


洞窟の壁がグニャリと歪んだ。

ぼやっと目がかすんだように、一瞬よく見えなくなる。


「空間の崩壊が本格的に始まった」

「いよいよ、じゃな」


焦りの色が見える門川君の声。

どこか落ち着いた絹糸の声。


「これが最期のようじゃのぉ」

「最期になど、させてたまるか!」


門川君が叫んだ。

「なんとしても、天内君だけは助けてみせる!!」


その声が、まるで合図になったかのように、結界全体が淡く光りだした。


何!? この光は何!?

いよいよ、ダメって事なのっ!?
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