神様修行はじめます!
「どういう事なの!?」

「僕達を助けてくれたのは、おばあ様だ!」

「あれだけの術を使えるのは永世だけじゃ」

「無茶な事を・・・」


風を受けながら、門川君は沈痛な表情で唇を噛む。



「こんな無謀な事をすれば、命がいくつあっても足りない!」

「永世は自分の命と引き換えに、我らを救おうとしているのじゃ!」



そんな・・・っ!!

おばあ様があたし達のせいで!


「絹糸、急いで―――!!」

「言われずとも・・・!!」


空を翔る勢いがますます速まった。

向かい風とケンカする勢いであたし達は先を急ぐ。


「あれは・・・!」


前方に光の柱が見えた。

天に向かって真っ直ぐに伸びる、白い光柱。

信じられない! あんなに大きいなんて!


「おばあ様ー!」

「永世め、本気で命を捨てるつもりか!」


正門の巨大な大扉が見えてきた。

絹糸が扉の上を飛び過ぎようとする。
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