神様修行はじめます!
ただひとり、自分を庇護してくれた者を失った彼。

その人のお墓の前で・・・

人のぬくもりを求める彼。


涙が、あふれてきた。


あたしは両目から涙を流して、前へ進む。

そして泣き笑いしながら彼の腕の中へ・・・。

彼の両腕が、あたしを優しく包み込む。



門川君、大丈夫だよ。

大丈夫。


あたしが一緒にいるからね。

ずっとあたし達、一緒だよ。

ずっとずっとずーっと・・・。



―――パアァァァ・・・―――



突然、あたしと門川君の周囲を白い光が包んだ。


えっ? なにっ?


驚いてキョロキョロする。

ふと気付くと、あたしの背中に回された彼の両手が印を結んでいた。


門川君?

なにするの?
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