GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
PART9*銀色の狼
~栞side~
陰陽師の小笠原さんが言うには、三郎さんは尭耶さんだと言っていた。
私は尭耶さんと三郎さんを重ね合わせていた。
転生し、前世、愛した人と私は再び、巡りあったんだね。
突然、現れた呉服姿の女性は私たちを店に案内した。
『岩田呉服店』
女性は9代目の店主。
岩田…その苗字は三郎さんの苗字。
女性は天井近くの壁に取り付けられた白黒の色褪せた額縁に入った男性の写真を指差した。
「あれが7代目店主…岩田三郎…似てるでしょ?」
「…」
私と尭耶さんはジッと写真を見つめた。
「岩田呉服店は此処に遊郭があった時代から…遊女に反物を届けていた老舗の店なの」
私は尭耶さんと三郎さんを重ね合わせていた。
転生し、前世、愛した人と私は再び、巡りあったんだね。
突然、現れた呉服姿の女性は私たちを店に案内した。
『岩田呉服店』
女性は9代目の店主。
岩田…その苗字は三郎さんの苗字。
女性は天井近くの壁に取り付けられた白黒の色褪せた額縁に入った男性の写真を指差した。
「あれが7代目店主…岩田三郎…似てるでしょ?」
「…」
私と尭耶さんはジッと写真を見つめた。
「岩田呉服店は此処に遊郭があった時代から…遊女に反物を届けていた老舗の店なの」