GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「俺はその狼族を見たコトがある…ヤツは純血種で銀狼と名乗っていた…」

一人の男性が私たちと合流。彼は刑事さんだった。


名前は皇さん。


「…純血種とかハーフとか…分かりやすく説明して下さい…」



「…純血種とは純粋な太古の昔から存在する妖だ。ハーフは人との交わりで出来た妖の人間。人の姿をしながら、妖力も持ち合わせている…人と仲良く共存してくれればいいが、人に牙を向けるなら非常に厄介な存在となる」

皇さんは優しく説明してくれた。

「・・・」



「どのような妖かはおよそ分かった…不安なるコトはない。栞さん」


小笠原さんは柔らかな微笑みを投げる。



「はい」




「…女には鬼も優しいな…知弥」



「そう言う…お前も鬼だろっ?皇」



「そうだったな」








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