GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「!!?」



夢はそこで途切れ、現へと戻された…
肋骨が折れているのを忘れ、勢いよく上体を起こしたもんだから胸に激痛が走った。




「起きてたのか?」



別室で寝ていた尭耶さんが寝室に入ってきた。



「はい…」



「…肋骨は痛むのか?」



「…骨が折れてるの忘れてバッと起きたもんだから」



「そうか」



小笠原さんの言葉で尭耶さんと私の距離は縮まっていた。




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