GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
PART11*熾天使・セラフ
~栞side~
古の日本を建国した帝家(テイケ)の棲む帝居。
帝家を統べる帝様(ミカドサマ)は生き神だとも言われている。
そんな生き神様の棲む場所に民間人の私が入れるなんて夢みたい。
「そう恐縮するな。俺も元は民間人だ…」
「でも…」
私の目の前に座るのは今の帝・冷泉帝様の一人娘の紫穂様に婿入りした智成様。
「…冷めるよ…コーヒー」
「あ、すいません」
私は慌てて、カップを持ち上げてコーヒーを啜った。
場所は『陰陽庁』の建物の中。ドアのプレートには庁長室と書かれていた。
「失礼します。智成様…」
ノックして銀色の髪の男性が入ってきた。
「…星凜堂の濱部社長がお目見えです…」
「わかっている…そうだ。君に選んでもらおうかな?」
思い立ったように智成様は呟いた。
帝家を統べる帝様(ミカドサマ)は生き神だとも言われている。
そんな生き神様の棲む場所に民間人の私が入れるなんて夢みたい。
「そう恐縮するな。俺も元は民間人だ…」
「でも…」
私の目の前に座るのは今の帝・冷泉帝様の一人娘の紫穂様に婿入りした智成様。
「…冷めるよ…コーヒー」
「あ、すいません」
私は慌てて、カップを持ち上げてコーヒーを啜った。
場所は『陰陽庁』の建物の中。ドアのプレートには庁長室と書かれていた。
「失礼します。智成様…」
ノックして銀色の髪の男性が入ってきた。
「…星凜堂の濱部社長がお目見えです…」
「わかっている…そうだ。君に選んでもらおうかな?」
思い立ったように智成様は呟いた。