GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
私は智成様に連れられ、廊下に出る。



フカフカの深紅の絨毯が敷き詰められていた。



「どうして…星凜堂の社長様が?」


「妻の紫穂に新しいコスメが出ると社長自ら売り込みに来るんだよ…」



「では紫穂様に選んで頂いたら?」



「…俺は妻を自分の色に染めたい…そう言うもんで、俺が紫穂のコスメや服も選んでいる…」



「・・・」




「でも、たまには他人の意見も訊かないとな」



「あ…私は・・・」


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