GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
俺はケルブの元に行った。



ケルブは壁に凭れて物思いにふけていた。



憂いあるケルブの顔。どんな表情をしても人の目を惹く。



「ケルブ…チョコ味とプレーン味なら食べるか?」



「!?…俺に差し入れか?」



「セラフが野菜味は食べないって言うから…」



「…食べたよ…」



ケルブは俺にゴミを見せた。



「尭耶…水をくれ」


ケルブは俺の手からペットボトルを奪った。



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