GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「セラフだってケルブと話をしたいと思っている…」



俺の知るマロンは人を人だと思っていない。闇雲に金を稼ぐ為に人を騙し、人の情報を他者に横流しする。



堕天使としての名はヤツに相応しい。

ケルブの暴走を必死に制止していた。


そんなヤツが大切に想うケルブって・・・


「ケルブ貴方は誰ですか?セラフが大切に想う貴方は誰ですか?」


「…俺は正体を明かすつもりはない」



ケルブは立ち上がった。



「…俺はセラフの元に行く」



俺は祐早斗の元に戻った。



そこには捺の姿があった。



「…捺?」



「俺がラファエルだ…尭耶さん」




「えっ??」






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