GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「…パソコンを潰せば…爆弾の在り処も分からなくなりますよ。ケルブ様」




「・・・セラフっ!!いや栗原…」



「…ずっと分かっていた…貴方がケルブだと・・・トーマ社長」




「栗…原?」



ケルブの姿から俺の知る彼の姿に戻った…




「俺の知る社長よりも随分と若い出で立ちですね…」



「天使は永遠に歳を取らない…当然だ。俺も気づいていた…お前がセラフだと…でも、あえて訊かなかった。訊けなかった。俺は天使である前に一人の人として生きたいと思っていた」



「美古さんと辰真の為でしょ?家族を大切にする…貴方の気持ちは理解している…だから、俺は言わなかった。自分がセラフだと」


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