GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
『その詠唱を唱えれば…お前は羅刹神としての力を手に入れられる…そして…お前の子供をこの世界に産み落とそうとする妻の命を救ってやる!』
「花奏は俺の子を産めば…死ぬのか?」
俺はクロノスの言葉に愕然とした。
妖の子を宿し、産んだ女は死ぬと古き時代から言われているが…それは事実だったのか?
『しかし、羅刹神となれるのは一度だけだ…供物としてお前の命を…我に捧げるんだ…』
クロノス様の言葉はそこで途切れた。
「命と引き換えか…」
桜の君は出家したワケじゃないんだ・・・
晴明様の妻となり…子孫を産み育て、花奏はその血を引き継いでいた。
「訊くな…小…笠原…」
ケルブは肩で息をし、苦しそうだった。
「俺がクロノスの言葉を受け入れなければ花奏は命を失う…俺はいなくなっても…花奏の赤い糸先を持つのはもう一人いる…貴方です…晴明様」
「違う…俺には・・・」
「淀んだ…この東の都を浄化をするのは貴方の役目ですよ・・・」
「花奏は俺の子を産めば…死ぬのか?」
俺はクロノスの言葉に愕然とした。
妖の子を宿し、産んだ女は死ぬと古き時代から言われているが…それは事実だったのか?
『しかし、羅刹神となれるのは一度だけだ…供物としてお前の命を…我に捧げるんだ…』
クロノス様の言葉はそこで途切れた。
「命と引き換えか…」
桜の君は出家したワケじゃないんだ・・・
晴明様の妻となり…子孫を産み育て、花奏はその血を引き継いでいた。
「訊くな…小…笠原…」
ケルブは肩で息をし、苦しそうだった。
「俺がクロノスの言葉を受け入れなければ花奏は命を失う…俺はいなくなっても…花奏の赤い糸先を持つのはもう一人いる…貴方です…晴明様」
「違う…俺には・・・」
「淀んだ…この東の都を浄化をするのは貴方の役目ですよ・・・」