GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
爽爾さんは慌てて、部屋を出て行った。



私も爽爾さんを追い駆ける。




「花奏様!!産み月だと言うのに…ここで何をなされてるのですか!!」



「…爽爾君・・・」



近くまで見ると花奏さんのお腹は大きくせり出していた。




「…ゴメンなさい…起こしちゃったみたいだね」



「…何故?帝居に居るんですか?横浜の方に千早さんと・・・」




「…こんな物を渡されて…横浜には居られなくて…千早さんに無理を言って…戻ってきたの…」



花奏さんは爽爾さんに封筒を渡した。



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