GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
ケルブの姿がみるみる本来の姿に戻った…
「貴方は?」
「小笠原に…頚動脈を…傷つけられ…血が止まらない…」
「どうして…小笠原はこんなコトを・・・」
「俺には…力を使わせたく…ない…らしい…」
ケルブの正体は濱部社長だった…
彼は喋るのも辛そうだった。
普通の人間ならとっくに死んでいるはず…
彼は咳き込み、鮮血を吐き出す。
「喋らない方がいい…」
俺は首元のスカーフを外して、彼の首の傷に押し当てた。白いスカーフが瞬時に紅に染まっていく。
「貴方は?」
「小笠原に…頚動脈を…傷つけられ…血が止まらない…」
「どうして…小笠原はこんなコトを・・・」
「俺には…力を使わせたく…ない…らしい…」
ケルブの正体は濱部社長だった…
彼は喋るのも辛そうだった。
普通の人間ならとっくに死んでいるはず…
彼は咳き込み、鮮血を吐き出す。
「喋らない方がいい…」
俺は首元のスカーフを外して、彼の首の傷に押し当てた。白いスカーフが瞬時に紅に染まっていく。