GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「わが身を護る盾となれっ!!急々如律令!!!」



小笠原が俺の前に降り立って、符をかざし、透明の壁を作る。




しかし、俺たちは撥ね飛ばされ、地面に身体を叩き付けられた。銀狼の力はそれでも有り余り、神殿を全壊させる。




「強い…」



小笠原と俺は傷ついた身体に鞭を打ち、立ち上がった。



小笠原の口から漏れる弱音。




「何故?お前たちは天の者なのに、人の味方をする?」



銀狼の敵は俺ではなく、人に向けられていた。




「お前たちだって知っているだろっ?七つの大罪を…」




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