GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「何を迷っている…惑うな!スローネ…」



「小笠原…」



「スローネ…お前は邪魔だ。どけっ!!」



小笠原は俺を押しのけた。



「…下がれ…」



小笠原は詠唱を唱え始めた。



「小笠原?」


俺と小笠原の間に不可視な壁が出来ていた。

結界だーーー・・・



「おいっ!!?何をする気だ?」


俺の四方は完全に小笠原の結界の見えない壁に阻まれ、身動きが取れない。



「神の始祖…クロノス様…我の身を供物と捧げ奉る…我に神の力を!!」



「!!?」







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