GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
タクシーで言えば、ワンメーターも走っていない距離。
俺は渋面で降りた。
「…ウチには二度と来るな!!グレーのお前が来るとろくなコトはない!!」
マロンは眼鏡越しに俺を冷血に睨み付けた。
同じ闇の世界に居たクセに…
俺も睨みつけて、車列に戻る車を見送った。
俺だって、親父に再会しなければ…歌舞伎町から出て行けたのに。
栞ちゃんのおかげで、俺は忘れていた悔しい思いを心に甦らせた。
俺は渋面で降りた。
「…ウチには二度と来るな!!グレーのお前が来るとろくなコトはない!!」
マロンは眼鏡越しに俺を冷血に睨み付けた。
同じ闇の世界に居たクセに…
俺も睨みつけて、車列に戻る車を見送った。
俺だって、親父に再会しなければ…歌舞伎町から出て行けたのに。
栞ちゃんのおかげで、俺は忘れていた悔しい思いを心に甦らせた。