GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「哲子さん・・・仕事も終わったコトだし、飲んで下さい」


俺が自ら水割りを作り始める。



「…ありがとう~尭耶…気が利くわね…」



「ははっ」
俺は哲子さんに適当に愛想笑いを浮かべる。


哲子さんの女装は完璧…自分からオカマだと言わなければ…多分、傍から見て分からない。



「…捺も飲んで…」



「ああ~っ…なぁ?たまにはキャバ嬢呼ばない?」


「…それは無理な話です…桐生社長」


もう一人のオーナー・御子柴組・若頭・御子柴光(ミコシバヒカル)がオードブルを運んできた。



「じゃあさ~光君がここに座って…」


哲子さんは光の姿を見て、自分の空いた隣のスペースを叩く。



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