GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「具合どうですか?」


「…まだ、コルセットが来てないから…あまり上体を起こせないの…このままでゴメンなさい」



私は仰向けに寝たまま、靖さんと話す。


靖さんはベット脇のパイプ椅子に座った。



「…尭耶さんは仕事で・・・すいません…」


「尭耶さんって会社の専務なのね・・・若いのに凄いわね」


「はい。尭耶さんは凄い人です!!」


靖さんの声に熱気が入り込んでくる。



「…元は歌舞伎町のホストクラブ『GOLDMOON』のNO1ホストで…俺は尭耶さんに憧れて、ホストになったんです。まぁ~俺はホストの中でもぺーぺーでしたけど」
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