GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「優しい人ですね…栞さんって…」



「え、あ・・・別に私は・・・」



そんな風に男性から言われたのは初めてで、私は返しに困った。



「それよりもっと、尭耶さんのコト…教えて」


「いいですけど…」



靖さんは同性だけど、尭耶さんに憧れの気持ちを強く持っていた。

彼の話の端々から汲み取れる。


多分、異性からも好かれ、彼は完璧で魅力的な男性だと思った。

彼がNO1ホストになれたのは偶然ではなく当然だったと思う。



尭耶さんのコトを考えると、どこか懐かしい…愛しく切ないキモチが心の底面から溢れ出てくる。





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