GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「・・・」


尭耶さんは瞳だけパチクリさせて、黙って私を見つめる。



彼には金の為に誰とでも寝る女だと思われたくなくて。


変なコトを口走ってしまった…



「…轢かれて打ち所悪かったかな?やっぱり早く…脳のCT撮影した方がいい」



「ええ~っ!?私…本当なんです!!」



私は尭耶さんの上着の袖を引っ張る。



「…そう言われても…はいそうですかと鵜呑みにはできない」






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