GOLDMOON~美しき獣の赤い糸の花嫁~
「…一族の中じゃあ…私は劣等生よ。桐生家は実力主義の家系なの」
「それは捺から訊いている…一族の中では肩身が狭いワケだ」
「そんな私でも利用価値があるって今日…初めて知った…」
栞は自分の価値を見出した俺に感謝するかのように微笑んだ。
「俺に感謝してる?」
「うん」
「…結婚したって俺はお前を愛さないぞ」
「…唯、抱いてくれるだけでいい」
「・・・」
俺は栞の寝ているベットの端に浅めに腰を下ろし、抱き締めた。
「それは捺から訊いている…一族の中では肩身が狭いワケだ」
「そんな私でも利用価値があるって今日…初めて知った…」
栞は自分の価値を見出した俺に感謝するかのように微笑んだ。
「俺に感謝してる?」
「うん」
「…結婚したって俺はお前を愛さないぞ」
「…唯、抱いてくれるだけでいい」
「・・・」
俺は栞の寝ているベットの端に浅めに腰を下ろし、抱き締めた。