君の隣で夢みた未来
さっきの1年達が居る時とは違い、沈黙が増えた。


嫌な沈黙じゃない。


居心地のいい感じ。


緩やかで穏やかな空気。


俺の好きな空気感。



「なんで今日学校来ようと思ったの?」



俺は、美咲さんに聞いた。


気になっていたから。


どうしてなんだろう。


何かあったのだろうか?



「…気まぐれ。ていうかノリ?」



「あはは」と声を上げて笑う。


違うな。


ワザと悪戯っぽく笑う時、彼女は何かを誤魔化そうとしている時にする表情であり行動だ。


俺に言いたくない事なのかよ…。



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