君の隣で夢みた未来
数分もたたないうちにすぐに返事は来た。



【…遅い。もう本人に聞いちゃったよ。】



珍しい。


比較的人見知りなのに。


自分で聞いたんだ。


私は小さな弟がいつまでも服の裾を掴んでいる気でいたみたい。


そんな彼の成長に少し嬉しくなっていた。



【美咲さん、まだ家?起こしちゃった?】


【今、起きたばっかり!今日の授業は午後から★】


【サボるなよ!】


【お前もな!笑】



こんなくだらないメールを昼間から行ったり来たり。


自然とお互いの一日の予定が浮き彫りになる。


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